今年の秋は、果物の皮を水に浸して天然酵母を作っていた。 当初は天然酵母パンを作っていたのだが、次第に加工するよりも早いサイクルで天然酵母液が出来上がってしまい、さてどうやって消費するかな…という問題が生じてきた。 やがて発酵が進み、ゲル状の液体になったのを眺めているうちに、「これ、お高い化粧水っぽいなあ…」と思い立ち、試しに洗顔に使ってみたところ、しっとりツルツルの肌となった。 トライしてから約一ヶ月が立ったが、脂漏性皮膚炎も発生せず、肌の乾燥もしなくなったので、備忘録として記しておく。絶賛人体実験中。
天然酵母液の作り方
1. ジャムなどの空き瓶を洗い、乾かしておく。(煮沸消毒やアルコール消毒をしておくと良い) 2. 乾いた瓶に、ミネラルウォーターまたは湯冷ましの水、果物の皮を入れる。 3. 3日〜7日ほど放置。(気温が高いと発酵が早い) 表面に薄い茶色やクリーム色の膜ができてきたら、酵母がうまく繁殖している証拠。 ★異臭がしたら発酵に失敗したので、捨てること! 4. 二酸化炭素が発生し、瓶からシュワシュワ・プシューと音がしたら、果物の皮を捨てる。 この時に、ざるを使って濾すと、ドロリとしたゲル状になっていることが分かる。蛇足
a. 更に発酵させたい場合には、少量の白砂糖を加えると良い。 b. 更に発酵させて、身体を温める効果を持つ自家製発酵飲料を作りたい場合は、多めの白砂糖と若干のヨーグルトを加えると良い。 c. その場合、よく洗った炭酸飲料用のペットボトルに半分程度詰めると、炭酸が強めの飲み物になる。 d. ちなみに、飲んだ後には車の運転をしない。天然酵母液を使った洗顔方法
- 1. 洗面器に40〜45度くらいのお湯を張る。
- 2. 天然酵母を入れてよく混ぜ、適温(40度前後)にする。
※天然酵母とお湯の割合は、1:5くらいを目処として適当に。 - 3. 顔を洗う。
- 4. 乾燥肌の人は、顔を拭いた後、油分をつける。(我が家はシアバターを使用)
天然酵母洗顔で、なぜ保湿され肌トラブルが防げるか?という考察
- ゲル化しているから。
- 洗顔用のお湯が酵母が繁殖しやすい温度(38〜40度)なので、皮膚に浸透しやすい。
- 弱酸性の液体だから肌に優しい。
- 天然酵母と元からいた乳酸菌が共生系を作っているので、他の雑菌が繁殖しにくくなる。