東北発の食をメインとしたライフハック系雑記。
Wikipedia「ビール」によれば、ビールの主な原料は水、デンプン源(麦芽など)、酵母、香味料(ホップなど)だそうだ。 また、なぜ大麦の麦芽を使うかと言うと、発芽の際に澱粉を糖化する酵素が、効率良く働いてくれる為である。(こうして作られた糖分は、現在も「麦芽水飴」として売られている)するとつまり、甘い物が少なかった昔は麦芽を使わざるを得なかったものの、化学が進歩した昨今では、糖分として「砂糖」を用意すれば事足りる訳であり、理論上「水+砂糖+酵母+ホップ等」があれば、ビールと思しき飲み物を作ることは可能といえる。(勿論、酒税法に基づきアルコール度数1%以下であることは言うまでもない) 更に、ホップをwikiってみると、「セイヨウカラハナソウ」という名の蔓性植物であり、日本の山野には近縁の「カラハナソウ」があるそうだ。 …そんな知識を抱えて田舎道を歩いていた処、運良く「カラハナソウ」の群生に出くわしたので、思わず我を忘れて収集した後、ふと身体を温める自家製発酵飲料を作れないかと思い立ち、実行に移してみた。(初稿:2016/12/09)
全て、成人の自己責任で行うことが前提なのはお約束。
2017年2月5日追記。 上述の方法で仕込んだ後、カラハナソウを鍋に漬け込んだまま一晩放置したバージョンもトライしてみた。 そして、約2ヶ月後に試飲してみたところ、スッキリした香りに爽やかな苦味の辛口ビール風飲料と化しており、 下手なクラフトビールより旨かったことから、今年はもっとカラハナソウを採取して、滲出時間と味の関係を調べようと思う。
ちなみに試飲後に車の運転をしてはいけない。
仕込みから10日後に試飲した。 既にペットボトルがパンパンに膨らんでいた。蓋を少しづつ開けないと、中身が吹き出るので注意。 なかなか凶悪な発酵度合いである。 蓋を開けるにつれ、底から酵母が浮き上がり、泡が出てくる。 ホップほどの香りは無いが、適度な苦味があり、ちょっと身体が温まる発酵飲料という結果に終わった。ビールに熱い思い入れがある人には「何だコレは」となるだろうが、下戸で発酵食品にのみ興味がある人にとっては「苦くてシュワシュワして腹が温まる…ちょっとビールみたいな感じ」という味である。消費社会に疑念を抱いたら、試してみるのも“人生の良き思ひ出”になるかもしれない。
2017年4月15日追記。 このような形で作った発酵飲料を飲むと、胃腸の調子が良くなることに気付いた。 恐らく、腸内細菌フローラの構成要素に影響を与えるのではないかと思われるが、科学的根拠に乏しいので、あくまでも個人の感想として記しておく。
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